僕が出逢った十人十色

日本酒の良さを若い人に伝えたい-岡山学生日本酒応援隊OMACHI- Vol.3 岡山学生日本酒応援隊OMACHIの挑戦

対談企画「僕が出逢った十人十色」第10弾は、岡山の地酒を広めていきたいという想いから「岡山学生日本酒応援隊OMACHI」を立ち上げた柴田京香さんに話を伺いました。

柴田 京香
1996年生まれ。岡山県出身。岡山理科大学のイベント企画団体「とり.OUS」で活動していく中で、とあるきっかけで備中の地酒バル粋酔日でアルバイトするようになり、岡山の日本酒の魅力に惹かれる。岡山の地酒を広めていきたいと強く思うようになり、2018年「岡山学生日本酒応援隊OMACHI」を立ち上げる。米と水からいろんな味が作られる日本酒に惹かれた彼女は、大学生を中心とした若い世代に、その魅力を伝えるべく様々なことを企画している。

後楽園に酒蔵を集結?!

ケンフィー 若い人にも日本酒に興味を持ってほしいということですが、6 月末に後楽園でイベントをされるんですよね。どういうイベントなんですか?
※収録は6月18日で、そのイベント(6月30日実施)の前に行なっています。

柴田 京香 あれは、とある日本酒のイベントで知り合った姫路の酒蔵の方がいて、すごく岡山の酒が好きなんですけど、姫路とかには岡山のお酒が流通していないらしいんですよ。岡山にも姫路の酒が流通していないし、隣同士なのに見えない壁を感じてて、そういう壁を少しずつ壊していけたらと思って企画しました。将来的には兵庫と岡山で交互にお互いの地酒を取り扱って行くようになればいいなと思っています。

ケンフィー 将来的には兵庫県でも岡山の酒蔵を呼んでイベントするつもりなの?

柴田 京香 まだ 1 回目なので、そこまでは考えられてなくて。今回は岡山で開催して、播磨とか明石とかの酒蔵を呼ぶんですけど、まずは知ってもらおうって思っています。岡山のお酒が好きな人でも、隣の県とくに兵庫県の地酒を飲まない人が多くて。

ケンフィー なるほど。ふと思ったんだけど、若い時にお酒に興味が持てないっていうのもなんとなくわかりそうな気がします。お酒って未成年の間は禁止されていて、実際に知り始めるのが 20 歳以降になるけど、その頃には既に他のことに興味があるから、お酒に興味を持つ若い人が少ないんじゃないかなって思いますね。

日本酒カフェもやります

ケンフィー OMACHI は、どうやって若い人を巻き込んでいくつもりですか?

柴田 京香 うーん。すごく難しいところなんですけど、私たちが今年やろうとしているのが、若者目線で、県内の酒蔵や米農家、醸造機メーカーなどのことを冊子にまとめたいなって考えています。それを作って、来年の 2 月頃に、県庁通りにある MOVEUP CAFE ってところで、学生を集めて、冊子の製作発表会を開催する予定です。そこで岡山県内の日本酒について話をしたあと、日本酒カフェを臨時でつくり、酒粕の入ったチーズケーキとかを提供して若い人に日本酒を親しんでもらえる場を作ろうとしています。

ケンフィー 何かしら日本酒と絡めたメニューを提供する予定なんですね。

柴田 京香 甘酒ラテとか、スパークリングの日本酒とか……。

ケンフィー 日本酒じゃないものに日本酒を絡めていくのが、すごく面白いなぁって思います。

柴田 京香 もちろん、純米酒とか吟醸酒とかも出すんですけど、敷居を低くしたいなって思っています。

ケンフィー ちなみに、その冊子の製作費用は・・

柴田 京香 岡山市がやっている「まちづくりチャレンジ事業」というものがあって、今回それに採択されて、補助金をもらって事業を行なっていく予定です。日本酒って歴史があるものなので、その裏側を取材したりして、少しでも興味持ってもらって、選択肢のひとつに「日本酒」が入ってほしいなって。

ケンフィー その雑誌製作もそうだけど、カフェの方も打ち合わせとかは順調に進んでる感じ?

柴田 京香 MOVEUP CAFE を運営するベクトル大学の学長さんが、理大の社会連携の方で繋がりがあるので、使って良いよって言ってもらっています。

ケンフィー メニューは考え中?

柴田 京香 メニューは知り合いのパティシエさんと一緒に考えたいなって思っています。

ケンフィー 何品ぐらい提供する予定とか決まってたりする?

柴田 京香 いやそこまでは。この間、打ち合わせでカフェいいねってなったばかりなので(笑)