僕が出逢った十人十色

本当の働き方改革は時間じゃない Vol.1 働き方改革は時間じゃない

対談企画「僕が出逢った十人十色」第6弾は、当対談企画で二度話を伺った井口陽平さんと、今話題の「働き方改革」についていろいろなお話をしました。井口さんが思う本当の働き方改革とは?!

井口陽平
1991年生まれ。大阪府出身。大学時代に学生イベント企画団体「とり.OUS」を創設し、総合プロデューサーとして数々のイベントを企画・運営する。大学を卒業してからもNPO法人「若者応援コミュニティ とりのす」代表理事として、若者の応援や意識改革など、多彩な課題に取り組んでいる。

働きたいときに働く

ケンフィー 今「働き方改革」って叫ばれていますけど、今ほとんど残業を減らす動きしかなくて、でも本当の働き方改革は「働きたいときに働く」ことだと思うんですが、働き方改革についてどう思われますか。

井口陽平 根本的になんとなく働き方改革していきましょうって言って、若い子喜んでくれると思ってるかもしれないけど、それは違うでしょうと。結局、働く時間とかじゃないんよ。働く意欲、内面的なところを変えていかないといけないのに、今はとりあえず働く時間をやめましょう、5時までに帰ってくださいって感じで。5時で帰らされたら、9時から5時までの生産性をあげないといけないことになってきて、結果的にその時間はめっちゃ頑張らないといけなくなる。さっき「働きたいときに働けるのがいい」って言ってたけど、うちは働きたいときに来てくれたらそれでええって感じで、基本的に朝は働きたくないから働きませんと。12時から事務所にきたり、15時に来たりするし。あとやることが終わったら帰るときもあるし、やることが終わらなかったら24時までやってるし。それは自分も働きたいから働くし、働きたくなかったら働かないっていう感じ。

ケンフィー 働きたいから働くとか、なんで働くのかっていう議論って、この前の衆議院選で希望の党が掲げて話題になった「ベーシックインカム」の議論になっていきますよね。毎月5〜7万円支給されても働くのかみたいな。

井口陽平 今の改革や政策とかって、若者を働かせなくしてるんじゃないかなって思っちゃうよね。

ケンフィー それでも働きたいっていう人は、お金支給されてても働くし、働きたくない人はお金が支給されたら生活はできるからって働かなくなるし。

井口陽平 働き方改革とか色々言ってるけど、働くっていうことをもっとポジティブに考えられるような若い子になってほしいなって。好きだから働く。俺は働いている感覚はないですよ。そうなると働き方というよりは生き方って言ってるようなもので・・。