僕が出逢った十人十色

点と点が繋がって新しい選択肢になる Vol.1 小さい頃の興味と進路の選択肢

対談企画「僕が出逢った十人十色」第7弾は、現在だっぴで活動されている長谷川廉くんと、人生の選択肢についていろいろなお話をしました。長谷川くんの過去の選択から話はESDにまで発展し、人生の選択肢がどのように現れるのかについても語りあいました。

長谷川 廉(写真右)
1997年生まれ。島根県出身。将来は小学校の先生になるという夢に向かって、岡山理科大学教育学部で学業に励みながら、NPO法人だっぴにて、中学生だっぴを中心にさまざまなイベントを企画、運営し、10代にたくさんの選択肢を知ってほしいと日々活動している。

教育関係に進もうと思った本当の理由

ケンフィー 若い世代の選択肢について対談していこうと思うんだけど、長谷川さんが中学生だった頃、どんな感じだったんですか?

長谷川廉 僕は何も考えてなかったですね。とりあえず、その日が楽しければいいみたいな。朝から夕方まで友だちと遊んで、帰ってからもご飯食べてお風呂入って寝るみたいな感じで、どこにでもいそうな中学生という感じでしたね。将来のことは一切考えてなかったです。

ケンフィー 高校に入ってからはどんな感じでしたか?

長谷川廉 部活を頑張ってたんだけど、高校3年で受験モードに切り替えるときに、なかなか自分のやりたいことが見つからず、悩んだ結果、教育関係の方を目指しました。

ケンフィー そうなんですね。僕はもともとポケモンのゲームを作る人になりたいなって高校1年のときまで思っていたんだけど、高校2年のときに物理で電磁気を習って、電気(電流)が磁気を作って、磁気が電気(電流)を作るっていうことにすごく興味が惹かれて、当時東日本大震災で福島第一原子力発電所の水素爆発が起こったこともあって、電気系を目指しました。

長谷川廉 そこから電気に興味をもつのはすごいですね。

ケンフィー あと、高校3年のときにはやりたいことがたくさんありましたね。映像制作に、オンラインコンテンツ(Web)制作、電磁気分野の知識・技能の取得・・・。今思えば、今カタチにしていっているものは、その当時からずっとやりたいって思っていたことなんだなって思います。

長谷川廉 たしかに、小さい時の興味ってずっと自分の中に残っていて、ふとした時に「あれまたやりたいな」って感じることはありますよね。僕、高校の時ずっと進路で迷っていて、やりたいことが全然見つからなかったんですけど、中学生のときに母が学童保育で働いていて、僕はそこに遊びに行ったり、宿題を見たりしていたことがあって、それが面白かったなぁって思い出して、小学生と触れ合える仕事に就きたいと思いました。それで、高校の先生に「小学生と触れ合える仕事って何がありますかね」って聞いてみたら、「それは教師しかないだろ」って答えが返ってきて、教師になろうと思いました。僕も小さい頃の経験から進路の選択に繋がりましたね。

ケンフィー だっぴを始めるときも、小学生と触れ合いたいと思ったから?

長谷川廉 そうですね。結構教育系で、教師になる前に自分の経験として、いろいろな価値観に触れておきたかったですね。自分が子どもたちに、いろんな視野を広げてあげられるようなきっかけを作りたいなと、最近思います。