僕が出逢った十人十色

点と点が繋がって新しい選択肢になる Vol.3 点と点は繋がって新たな選択肢になる

対談企画「僕が出逢った十人十色」第7弾は、現在だっぴで活動されている長谷川廉くんと、人生の選択肢についていろいろなお話をしました。長谷川くんの過去の選択から話はESDにまで発展し、人生の選択肢がどのように現れるのかについても語りあいました。

長谷川 廉(写真右)
1997年生まれ。島根県出身。将来は小学校の先生になるという夢に向かって、岡山理科大学教育学部で学業に励みながら、NPO法人だっぴにて、中学生だっぴを中心にさまざまなイベントを企画、運営し、10代にたくさんの選択肢を知ってほしいと日々活動している。

次第にESDに貢献していることに気づいた

長谷川廉 今までは社会教育、学校ではできない教育をだっぴがやるということで、社会教育のひとつとして参加していたんですが、最近ESDとかいろいろ言われている中で、だっぴってそれにも繋がってくるのかなというふうに思います。

ケンフィー ESDって?

長谷川廉 Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育※1)。だっぴが学校と協働企画を行い、そこにだっぴキャストが参加する形で実施しています。しかしこの形では必要としている学校に届けきれないため、だっぴを開催したい学校や地域の人たちが、自分たちでだっぴのような場を開催できるように準備を進めています。いろんなところでESDが大事だと叫ばれ始めていて、だっぴのこの活動もそこに繋がってくるのかなと思いますね。

※1:Education for Sustainable Development (ESD):自分の身の回りのことについて一人一人が考え行動する人を育てるための学びあいのこと。身近な課題を見つけ、それを解決していくことを少しずつ積み重ねれば、世界的な問題の解決にもつながるという考えのもと、近年重要視されている。岡山市では、市民が自分の住む地域について考え、積極的に活動をおこなっていることから2005年に世界で初めてESD活動拠点であるRCEのひとつに認定されました。(2016年12月現在、世界で154地域、日本国内では岡山を含む7地域が認定)NPO法人だっぴは、ESD岡山アワード2016岡山地域賞を受賞し、2018年4月現在、より多くの場所にだっぴの機会を届けようとクラウドファンディングで支援を募っている。



ケンフィー 初めは興味で(だっぴを)やっていたけれど、最近はESDにも貢献していると感じ始めたんですね。

長谷川廉 そうですね。

ケンフィー それってスティーブ・ジョブズさんが言っていた、Connecting The Dots(点と点は繋がる)っていう感じですね。点と点があって、あとから線ができるという意味なんですが、興味ややりたいことがあって、あとから振り返った時にそれらが繋がっていくっていうのは、僕自身も感じています。点と点が繋がるっていう考え方は、(人生の選択肢を考える上で)主流になっていくんじゃないかなと思いますね。若い世代の選択肢が広がっていく、ひとつのヒントがスティーブ・ジョブズの言葉に込められているような気がします。

長谷川廉 確かにそんな感じがしますね。ちなみに点と点を増やすにはどうすればいいと思いますか?僕はだっぴから出発して、いろんなところと繋がって、いろいろやらせてもらうんですが、そういうことに興味がない友だちを巻き込むためには、その人の点をどう増やせばいいんだろうって思っていて・・。

ケンフィー 確かに人に興味を持ってもらうって難しいですよね。僕たちが興味を持ちやすいから、なぜ興味をもたないんだろうって思ってしまう気がします。ただ一つ思うのは、ほかの人を自分の興味に引き込むよりは、ほかの人の興味にも興味を示していく方が自分の点が増えて、自分の興味に多くの人を巻き込んでいけるんじゃないかなと思いますね。僕も全然できてないですが。まぁ、まずは自分の興味を大切に、お互い頑張って行きましょう。

長谷川廉 まだまだやりたいこともあるので、点を増やしていきたいなぁと思います。

ケンフィー 今日はありがとうございました。