僕が出逢った十人十色

だっぴを通じて長谷川廉さんが感じた大人になるということ Vol.2 「大人になるのが不安」から「大人になるのが楽しみ」に変える場

対談企画「僕が出逢った十人十色」第5弾は、「若者と大人がつながることが地域の未来をひらく」をコンセプトに活動されているNPO法人だっぴで、さまざまなイベントの企画に携わっている長谷川廉さんに話を伺いました。長谷川廉さんが感じた「大人になること」とは?!

長谷川廉
1997年生まれ。島根県出身。将来は小学校の先生になるという夢に向かって、岡山理科大学教育学部で学業に励みながら、NPO法人だっぴにて、中学生だっぴを中心にさまざまなイベントを企画、運営し、10代にたくさんの選択肢を知ってほしいと日々活動している。

だっぴに参加する前と後の変化

ケンフィー 一応、ホームページとかで調べさせてもらったんだけど、「若い人に選択肢を与える」というところがすごく共感してて、ホームページに書いてあったアンケートで、「大人になるのが楽しみ」とか「自分の力で自分の未来が切り拓ける」といった認識を持っている人が、イベントの前後で結構増えてて、中学生だっぴってどんなことされているんだろうって。大人になることを前向きに考えられるようになるイベントってどんなイベントだろうって、すごく興味が沸きました。

長谷川 廉 中学生だっぴは、いつもと違う非日常的なイベントというか場だと思っていて、普段行うのは、トークテーマを用意して、それについて中学生と大学生、地域にいる大人の人たちと話し合って、新しい発見であったり、他の人のテーマに対する答えを聞いて、自分に取り込んだりする中で、未来とか大人になることに対して、良い方向に持って行くみたいなことをやっています。授業というよりは、お話しする場のような感じです。

ケンフィー 例えばどういうテーマがあるの?

長谷川 廉 一番最初は緊張をほぐすために、自分のちょっとしたこだわりを話したり、最近あった嬉しかったことを話したりして、だんだん深いトークテーマに入っていくんだけど、勉強する意味ってなんだろうとか、どんな大人になりたいみたいな感じでいろいろ聞いて、将来のことについて考えたりするテーマが多いです。

ケンフィー イベントやっていて手応えみたいなものはありますか?

長谷川 廉 だっぴに参加する前と参加した後でのアンケートを見ると、大人になることに対して前向きになってくれたりとか、自己肯定感が中学生の中で強くなっているなというのは強く感じますね。

ケンフィー だっぴに参加する前の中学生はどんな感じの子が多いですか?

長谷川 廉 最近だと、「だっぴってなんだ」っていう、「だっぴ」のことを全く分かっていない子が多くて、今日何するのかわからない、とりあえずお話しするのはわかってるみたいな子が多いですね。それでも事前のアンケートなどで、大人になるのは嫌だなとか、仕事ばかりで面白くなさそうみたいな感じの子とか結構いるんですけど、話している中で、思っているほど不安がそうでもないなって感じになっていきます。