僕が出逢った十人十色

マイノリティが認められる社会へ Vol.3 マイノリティはいろんな分野で存在している

対談企画「僕が出逢った十人十色」第8弾は、様々な団体を運営されている西谷一哉さんと最近話題になってきたセクシュアルマイノリティについて対談しました。

西谷 一哉(写真左)
1983年生まれ。岡山県出身。株式会社風良里2代目代表取締役社長。現在は、NPO法人若者応援コミュニティとりのす事務局長、株式会社風良里取締役専務、NPO法人シェアラボ理事など様々な団体の運営に携わり、多くの人の支援を行っている。

マイノリティの方がマジョリティよりも多い?!

ケンフィー 冒頭で、考え方で周りと変わっていたからセクシュアルマイノリティでは困ったことがないと言っていましたが、「考え方や価値観」にしても、「性」にしても同じようなことなんじゃないかなと思います。

西谷一哉 うん、そうそう。

ケンフィー 価値観も個性だし、(個性の中に)性がある感じだし。

西谷一哉 特に今の若い人たちは「マイノリティ(少数派)」を理解しやすいと思うよ。好きなものがあってさ、例えば好きなYouTubeの動画があって、周りの多数から「えーこんなものが好きなの?!」って言われたりすると思うんだけど、それと似てる。でもさ「まぁその人が好きなんだから、別にいいじゃん」って、今の若い人たちは割と言えるよね。

ケンフィー でもそれに性が絡んでくると複雑になってくるというか・・。僕自身は、性の方はマジョリティ(多数派)側だと思うんですが、「価値観や考え方」が周りと違ったところもあって、そういう意味では「広い意味でのマイノリティ」かもしれませんね。

西谷一哉 「みんな同じものを好きじゃないといけない」って、それは違うんじゃないかなって俺は思うんよね。男の人は女の人を「好きにならないといけない」、女の人は男の人を「好きにならないといけない」、っていうのは違うんじゃないかなって。

ケンフィー そういう話って、小学校の時に道徳の授業で扱うと思うんですが、道徳ではそういう男女の話だけでなくて、お父さんとお母さんがいて・・みたいな話もあって、その場ではシングルファザーを持つ子どもやシングルマザーを持つ子どももマイノリティになってしまいますよね。片親の家庭で育っている子どもとセクシュアルマイノリティ、価値観・考え方が独特な人はどこか似ている部分がありますね。

西谷一哉 そうやね。

ケンフィー そういう観点で言えば、むしろマイノリティの方がマジョリティよりも多いんじゃないかなって思います(笑)

西谷一哉 そうかもね(笑)