僕が出逢った十人十色

人生第二章をスタートさせた井口陽平さんの今描く夢 Vol.2 今の学生が求めていること

対談企画「僕が出逢った十人十色」第4弾は、以前第2弾「NPO法人を立ち上げた井口陽平さんの想い」として取材させていただいた内容のアフタートーク!!NPO法人を立ち上げて,人生も第二章に入ったと話す井口さんが今描く夢とは?!

井口 陽平
1991年生まれ。大阪出身。NPO法人若者応援コミュニティとりのす代表理事、株式会社リンガーリンク代表取締役、 SDGsネットワークおかやま若者部会代表、一般社団法人Community rapport理事を務め、エンターテインメント×人材育成をテーマに、 大学生と地域住民を繋ぐ「まちなか大学祭」や、企業の魅力を知るバスツアーなどを企画・運営している。

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学生の成長をコーディネートしたい

ケンフィー  たとえばどんな話がありましたか?

井口 陽平  具体的に話をすると、「こういう企画があります」と役所の人が言ってきてくれたことがあって。 でも、それは学生さん対象のイベントだけど、県の職員が考えただけで、学生の声は入ってないのよ。 「こういうことに私たちは興味ありますとか」「こういうことしたいから」って言う声が入ってないのに、 勝手に企画したところで、学生さんは見ないですよねって。

ケンフィー  確かにそうですよね。

井口 陽平  そういう話をいっぱいあるのよ。うちのNPO法人は学生多いし、自分も最近まで学生やったから、 学生の意見を入れたいと思ってるみたいなんだけど、学生の意見を入れていくだけになっちゃうと、 「学生さんに夢を見せてあげたい」っていう、うちのNPO法人の活動にならないし、行政の人たちしかメリットがないんよね。 例えば学生さんと県の職員が一緒に会議の場を持ちましょうってなっても、うちとしては、 それを5回の実行委員会にして、その子たちが企画を考えられる場としてのコーディネートをうちがさせていただきたいなと。 学生さんと意見交換会したいんです、って会議室に集められて、それで終わっちゃうんだったら意味がないから。 そうじゃなくて、例えば5回に分けて、1回目は学生さんとの関係づくり、2回目は企業さんと一緒に、 学生が思い描くものを模造紙とかに書いていくみたいな感じじゃないと学生にとってメリットないよね。

ケンフィー  それは楽しそうですね。それだったら学生も集まってきそうです。

井口 陽平  あと必ず企業の人と行政の人と学生がフラットな立場であるべきだと思っていて。 学生さんに「もっと企画に来てほしい」ってお願いされるんやけど、うちとしては、 学生にとって成長できるようにコーディネートをしたいなと。それをするのはうちの役割でもあるし。

ケンフィー  学生の成長をコーディネートする場っていいですね!

井口 陽平  うちにも企画の説明や求人の資料を持ってくるんだけど、今の学生がどんなことを求めているかが分かっていないように感じるんよ。 岡山県がどんなところかばかり書かれていて。そうじゃなくて、今の学生は仕事にやりがいを求めていて、 それに概要みたいなことは調べたら出てくるから、調べても出てこないようなことを伝えないと。そこを知りたいんだから。

ケンフィー  今は知識や情報ではGoogle検索に勝てないので、それを前提とした資料じゃないと刺さらないですよね。

井口 陽平  そんな話を昨日の講演で話したんだけど、それを聞いてくれる大人がいっぱいいるんだなことに驚いた。 俺みたいな若造がぎゃんぎゃん言っていても、聞いてくれるんだなって。 でも多分それは、若いのにNPO立ち上げて茨の道を歩み始めたあなたっていうのは、 きっとちゃんとした人だろうからだと見られているのかも。そういうエビデンスがついたのは、(前に対談した)4月とは全く違うね。