僕が出逢った十人十色

NPO法人を立ち上げた井口陽平さんの想い Vol.2 高校生の意識改革をしたい

対談企画「僕が出逢った十人十色」第2弾は、大学1年のときから数々のイベントを立ち上げ、今ではNPO法人を立ち上げて若者応援など多彩な問題に対して取り組もうとしている井口陽平さんに話を伺いました。

井口 陽平
1991年生まれ。大阪出身。NPO法人若者応援コミュニティとりのす代表理事、株式会社リンガーリンク代表取締役、 SDGsネットワークおかやま若者部会代表、一般社団法人Community rapport理事を務め、エンターテインメント×人材育成をテーマに、 大学生と地域住民を繋ぐ「まちなか大学祭」や、企業の魅力を知るバスツアーなどを企画・運営している。

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高校生の意識改革をしたい

ケンフィー  復興春フェスでは、岡山の学生に人のために動く楽しさを伝えたいっていう理由から、高校生ボランティアも呼ばれたんですか?

井口 陽平  そうだね。もともとは大学生の意識を改革したいってのがあったんやけど、その活動を3年ぐらいしたときに気づいてしまったんよ。 大学に入る入学のとき既に、大学生活に何も期待していない、人のためにってところまで考えが及ばないっていうのが、 入学のときに決まってしまうんじゃないかなって。

ケンフィー  なるほど。確かにそうですね。

井口 陽平  結局高校から大学に行く時の入学の仕方っていうのが、「大学でこんなことしたい」とか、「こういうことが学びたい」っていう 意識をもって大学に行っている学生と、何となく大学に行っている学生では、全然違うと思っていて。 それで入り口のところを変えていかなければいけないなって思ったときに、高校生からそういう活動を経験しておいてもらえるとすごくいいなって。 それが(高校生ボランティアを呼んだ理由の)ひとつで、もう一つは、高校生ってボランティアとかが就職とかに直結しないけれど、 大学生になると、「これしておけばいいかな」とか、「(ボランティアのことを就活で)言えるかな」とか、就職を意識してしまう。

ケンフィー  確かに高校生の方がやりたいことに対して素直な気がします。

井口 陽平  もちろん就職を意識してボランティア活動するのが悪いことではなくて、入り口としては良いんやけど、 高校生の時って自分に置き換えても、素直に活動ができたような気がしていて、だからこそ高校生の時からそういう活動に触れ合ってほしいなぁって思って、高校生もボランティアに呼んだ。

ケンフィー  そうだったんですね!ちなみに、その高校生100人近くいたと思いますが、どうやって集めたんですか?

井口 陽平  まず県庁職員の方と一緒に、学校の先生にアプローチしたり、あとこれまで街づくり活動していくなかで高校の先生と出会う機会もあって、 その先生に「生徒を集めてほしい」とお願いしたりもした。最初そんなに集まると思ってなかったけれど、どんどん人が集まるようになっていきました。 あと、今の若い子って、特に誰かのためにしたいとか、人とのつながりを求めているのかなって、すごく思う。 そもそもボランティアしたいっていうのは、たぶん人間だったら誰しもが持っている欲求だと思うんやけど、 今の若い子たちは、それがすごく強い世代だと感じる。だから、それに応えられる場所を作ってあげたいと思っています。

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